›8 14, 2008

愛陀姫

Posted by figaro at 02:16 / Category: 日記 / 2 Comments / 0 TrackBack

 薬の副作用でずいぶん太ってしまったので、ダイエットをしている。
 といっても何か特別なことをしているわけではなく、食べる量を減らしているだけだ。これも特別なことではなく、前の薬を飲んでいると、大変おなかが減るのだった。今の薬はどちらかというと食欲が減るので、そのまま食べないのである。
 昨夜、正確には一昨日の夜、横浜駅の相鉄のホームでハットリ君に会った。ハットリ君はデートの帰りで、ぼくたちは歌舞伎の帰りだった。第三部の『紅葉狩』と野田秀樹の新作歌舞伎『愛陀姫』を観に行ったのだった。『愛陀姫』はヴェルディのオペラ『アイーダ』の翻案である。アリアの代わりに歌舞伎特有の台詞回しを聞かせるという趣向。特にひねっている訳でもなく、率直な翻案と演出だった。
 歌舞伎座に行く前に洋食で有名な煉瓦亭に行った。創業はたしか、明治である。みんなが頼んでいる元祖オムライスとポークカツレツを頼んだ。ほとんどの人がこれを頼むので、ほかのメニューは要らないのではないかと思うほどだった。元祖オムライスは味が落ちていた。前回食べたときは、外は卵がカリッと焼けていて、中は半熟の卵がご飯に絡んでいて、大変おいしかった。ところが、今回は全体的にべちゃっとしていて、ご飯は芯があるような堅さだし、おいしくないのである。無理やり連れてこられて無理やり元祖オムライスを食べさせられたTはプンプン怒って、二口くらい食べると、もう手を付けなかった。
 ポークカツレツは不思議なことにちっとも油の味がしないし、脂っこくない、大変な美味である。Tが元祖オムライスをこちらによこすので、ぼくはポークカツレツと元祖オムライスの両方を食べなければならなかった。いま考えると、ポークカツレツと元祖オムライスを交換すればよかったのだが、相手に食べさせることも忘れるほどのおいしさだった。
 歌舞伎座に着くと幕見席は4階の入場口にたどり着かんばかりの行列が階段に出来ていた。結局座ることは出来なく3時間あまり立ち見をした。
 そんな後でハットリ君に出会ったので、ハットリ君はぼくたちを誘ってどこかに行こうとしたのだが、とても疲れていたので、断った。ハットリ君は残念そうにしょんぼりとしながら寂しそうな背中を見せ、帰って行った。ハットリ君はその日誕生日だった。お茶でもしに行けばよかったなと翌日少し後悔した。