›1 26, 2006

 冬になると「薔薇荘」での生活を思い出す。築35年くらいのぼろアパートで、すき間風が耐えない。どこから風が侵入してくるのか、探してみては、ガムテープで塞いでみた。  しかし、それは、まったくの徒労だった。  エアコンを30度くらいに設定して、がんがん効かせても、一向に部屋は暖まらない。  仕方なしに布団にもぐる。そのまた、布団が布団ではなく、こたつ用の布団だった。持っていた冬用の布団は捨ててしまったか、誰かにあげたか、忘れたけれど、夏用の薄い掛け布団に、こたつに使う布団をかけ、もぐりこむ。ちっとも温まらない。こたつに使う布団は、こたつそのものが、熱を発しているのだから、それを維持すればいいわけで、就寝用の布団とはまったく役割が違うのだ。  布団にもぐりこみながら本を手にする。しかし、手がかじかんでどうにもならない。10分もすると、本を投げ出して、布団にもぐりこむ。  



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