›12 26, 2005

時間

 最近、つくづく思うのは、われわれの人生は、われわれのなしたいことに比して、極端に短いのではないのかということだ。 幼いころから、時間をまったく無駄にしなかったなら、そんなことは考えないかもしれない。 しかし、ぼくが目を通した限りの過去の人たちの生涯をみると、やはり最初に述べた命題はおおむね妥当するような気がする。 ぼくの場合、書物と音楽への好奇心が尽きることがなく、どう考えても、平均年齢を生きたとしても、それらに対し、もう十分だといいうる状態にはなりそうもないのだ。 それが人生というものなのかもしれない。 われわれの生命が有限だからこそ、われわれは人生を謳歌しうるのだとはよく言われることだ。 人生の切なさ。クリスマスイブの夜、仕事に疲れた目で、「ローマの休日」を見ていた。あの切ないエンディングはなんだろう。あれを切ないと思うかどうかも人によるだろうが、ぼくにはとても切なく感じられた。 恋人たちは結ばれない。 欲望を充足することができない、それが人生というものなのか。ぼくにはまだそこまでの達観を持てない。
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