›6 09, 2004

歯医者

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・歯が痛くて考えることもおぼつかなかった。まったくなににも集中できない。歯科医院に行き、神経を取った。誰もいない待合室に座り、会計を待っている間、根の治療の後の注意書きを読んだ。読んでもらいたいのか、読んでもらいたくないのか、申し訳なさそうに壁に貼ってある。
「根の治療をした方へ
 神経を取った後、一週間ほど痛むことがあります。耐えられないときはお渡しする痛み止めを飲んでください。
 必ず治りますので、安心してください。」
 患者を不安に陥れる書き方だ。痛み止めも渡されず、何の説明も受けないまま帰った。やはり、治療した歯は痛んだ。とんでもなく痛いので、逆に悪化したのではないかと思うほどだ。あの歯医者はいつ行っても患者がいない。
・肉体的な痛みは思考をも支配する。
・現代イタリアの奇才ジョルジョ・アガンベンの代表作『ホモサケル』(未読)はごみのような部屋の中に埋もれている。論理学のごく基礎的な入門書を手に取り、ぼくは風呂へと向かった。湯船にひたりながら読んだ。ふむふむとうなずきながら。たいしたことは書いていないけど、読まないよりはましだろう。『現代論理学』の前書きに論理学というものはそれ自体は何も語らないと、確かそんなようなことが書いてあった。なんて美しい学問なんだろう。
・生きることに物理的な抵抗感を感じるようになってきた。物理的というのは貧困とか病気とかそういう意味ではない。精神的な苦しさが形をとって、あたかも鮭が川の上流に向かって進むように、時間の流れや、人々の視線などが、精神に影響を及ぼすのでなく、形をとって、肉体の抵抗となる。
・自分の外延がよくわからない。どこで自分の意識が切れ、どこで他人の意識が始まるのか。
・金魚の糞
・たまにあることなのだが、パソコンの電源を付けたくなくなる。余計な時間を過ごしてしまうからなのか、なんだか、理由はわからないけど。それにぼくの生活はパソコンがないと成り立たないというわけではない。どこかのだれかのようにパソコンが自分の脳の一部だと思っているわけでもない。それで、パソコンを全く立ち上げなかったので、ホームページの更新はしなかった。今日久しぶりに自分のページを見てみると真っ白だ。これもこれでおもしろいかと思ったが(投稿記事のないブログ)、考えてみればたいしておもしろくもないし、少数の何人かの人々に悪いなと思い、更新することにした。

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